米山米について

米山農産の農場は、立山連峰のふもと、
急流「黒部川」が作り出した豊かな大地、黒部川扇状地にあります。
3,000m級の立山連峰から
黒部峡谷を伝って富山湾に吹きおろす
「あらせ」と呼ばれる冷涼な風は
昼夜の寒暖差が大きく、稲の成長に働きかけ、
お米に美味しさをもたらします。
同時に、急流のふもとゆえ、米づくりに
繊細さを要求される土地でもあります。
米山農産はこの地に向き合い、
代々受け継がれる知識を大切にしながら
新しい農業技術の導入に取り組み
皆さんに「おいしかった」と
喜んでいただける米づくりを追求しています。

特別栽培米コシヒカリ「米山米」

米山農産が作る米のなかで、農林水産省の特別栽培米ガイドラインに沿って、節減対象農薬の使用回数が通常栽培の50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培されたコシヒカリだけを「米山米」のブランド名で販売しています。植物本来の力が引き出す深い旨味と香りが特徴で、残留農薬も少なく安全性の高い米と言えます。一般的な稲作と異なり肥料や農薬を大幅に減らすため、環境には細心の注意を払い、手間ひまをかけて栽培しています。

こだわりをもった土づくり

健康で丈夫な稲を育てるため、近隣の畜産農家の厩肥と当社のもみ殻を混ぜた堆肥を自社生産しています。堆肥は当社の堆肥舎で発酵させ、完熟したものを10a当り約2トン散布。その他にも、ケイ酸質資材等の散布も毎年実施しています。

環境に優しいお米づくり

おいしい米は元気な根から生まれます。そこで、根を元気に育てるために有機質肥料を使用。米粒を大きくするための肥料も有機質肥料です。特別栽培米は、農薬の使用回数と肥料を地域の慣行レベルの半分以下に抑えています。

虫や病気を退治

将来は有機栽培米の生産を目指していますが、現在は、米の品質やおいしさを損なわないための農薬の散布は欠かせない作業の一つと考えています。栽培指針に基づき、定められた農薬の使用量を守り、無人ヘリコプターや農業用ドローンで病害虫の防除を行っています。

自然を活用した農業

黒部川の清らかな水と、「あらせ」と呼ばれる立山連峰から吹き降ろす冷涼な風は、米の成長期に昼夜の寒暖差をもたらし、米のうまみを引き出します。入善町特有の気候は、おいしい米づくりに適した地域と言えます。

自然型乾燥による仕上げ

保存や良食味のため、乾燥も大切な工程のひとつ。コシヒカリは灯油バーナーによる火力乾燥ではなく、大型除湿機を使用します。貯留タンクの中でゆっくりと撹拌させながら、10~14日程かけ自然に近い乾燥を行うことで、昔ながらのハサ掛け乾燥の様に風味豊かなおいしい米に仕上がります。

おいしい米をお客様へ

自然型乾燥で仕上げた玄米は、風味を落とさないよう低温倉庫で保管し、出荷する直前に精米して皆様の食卓にお届けします。精米する時も、石抜き機や小米取り機、色彩選別機を使い、不純物や着色米などを極力取り除きます。粒の揃った品質の高い米を皆様に食べていただきたいと思っています。